GPIF 2018年10~12月期 損失14兆円過去最大

公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2018年10~12月期の収益は14兆円のマイナスとなりました。昨年末の株価急落が響いたようです。市場運用を開始した2001年度以来、四半期ベースでは過去最大の損失となりました。


これまでは、2015年7~9月期の約8兆円のマイナスが最大の損失でした。チャイナショックの年です。


現在のGPIFの基本ポートフォリオは以下のようになっています。



出典:GPIF


GPIFはかつて資産の7割近くを債券で運用していましたが、平成26年10月から積極運用を開始。株式の比率を国内外合わせて50%に高める方針を打ち立てました。


2018年4~12月期でみると損失は6兆円規模。ただ、165兆6,104億円(2018年第2四半期)の運用資産額からみると3.6%程度のマイナスです。


出典:GPIF


第2四半期までの累計収益額は71.5兆円。今回の損失で約57兆円まで目減りしますが、年金制度の維持に必要な運用利回りを超える収益額は確保しています。


株式無人市場4つのプレーヤーとは

2045年にAI(人口知能)がヒトの能力を超えるシンギュラリティー(技術的特異点)が到来すると予測されています。その波がいち早く押し寄せているのが金融・証券市場です。古くは米ソ冷戦時代終焉とともに、NASAなど多くの科学者がウオール街に流れ込み、金融工学の基礎を築きました。


当時は「ロケットサイエンティスト」と呼ばれました。現在では「クオンツ」といいますが、IT(情報技術)やAI(人工知能)の発展とともに、ますます注目されるようになってきているのです。


かつての金融機関のトレーディングルームといえば、大勢のトレーダーが電話でやりとりをしていたものですが、現在では数人のプログラマーがシステムを監視しているだけです。ヒトが指図せずに機械的に運用されている資金は2017年に約17兆ドル(約1,800兆円)になり、世界の運用総額の約21%を占めています。


このような「無人市場」は以下の4つに分類されます。

①トレンドフォロワー


ヘッジファンドの一種であるCTA(商品投資顧問)がメインプレイヤーです。株価の方向性を追随します。値動きを大きくする要因といわれています。世界中の市場で取引を行い、すべてシステム化されています。


②トレンドメーカー


ツイッターなど新しいデータをAI(人口知能)で分析し、株価の方向性を捉える新しい手法です。


③マーケットメーカー


高速取引業者(HFT)が行う手法で、売気配と買気配を提示し、流動性を供給しています。


④インデックス投資家


ETF(上場投資信託)、インデックスファンドなど株価指数に連動する運用手法です。インデックス運用もシステム化されています。無人市場最大の投資主体です。


②トレンドメーカー以外は昔からある投資手法です。ただし、システムの高速化や自動化が進み、人手がいらなくなってきているのは事実です。


現在は世界の運用総額の21%ということですが、今後はもっと比率が上がり続けるでしょう。いずれは無人市場のプレーヤーが50%を超える日も来ると思います。その時にトレード戦略はどう変わっていくのか。また、フラッシュクラッシュなどの急落がもっと頻繁に起こるかもしれません。市場の変化に対応できるようにしておきたいものです。




年初からフラッシュクラッシュ

正月休みを狙ったフラッシュクラッシュ。アップルの悲観的業績予想で安全資産の円が買われたということですが、正月休みの日本市場を狙った売り仕掛けやストップロス狙いの売りとも考えられます。


出典:ヤフーファイナンス

日本は世界でも有数の祝祭日大国です。これからも休みを狙った売り仕掛けは続くでしょう。5月の連休も恐ろしい・・・。

3/9(火)前場 日経225先物10560円

CMEは10620円と高く終了したものの、日経225先物は10560円と安く始まりました。

その後、10時過ぎまで10560~10590円とわずか30円幅で絶望的な値動き。

10600円超えを抑えたい投資主体が先物に売りをだしているようです。

上にいけば買い戻しが期待できるものの、とても仕掛ける環境ではないので10時過ぎまで様子見。

10時20分頃10590円まで上昇したので4月97P40円売り。しかし、すぐに下がってきたので

4月92P14円買いヘッジを入れました。

10540円まで下落した後10560円で終了。後場ももみあいが続きそうです。

オプション権利行使価格

最近はオプション権利行使価格を意識した展開が多くなってきたように感じます。

詳しくは

エンジュク投資日記ステーション

に書きましたのでよろしくお願いします。

東証 4月第3週投資部門別売買動向

本日、東証から4月第3週の投資部門別売買動向が発表されました。(売買代金ベース 3市場・1・2部等)

先週の日経225先物は高値9050円、安値8680円と狭いレンジでのもみ合いでした。

注目の外国人投資家は 20,143,259千円約200億円の買いこしとなりました。

これで4月に入ってからはずっと買い越しを継続し、4月は約2000億円の買い越しとなっています。

ただ、まだ米国などが決算期であり、大幅な買い越しとはなっていません。

前回の上昇相場が始まった2003年は概算で4月500億円、5月8000億円、そして6月は1兆円を超える大幅な買い越しとなっています。

ここから大幅な買い越しがくるのかどうか注目されます。

年金資金といわれる信託銀行は -44,003,692千円約440億円の売り越し。売り越し継続となりました。

後、個人が約100億円の買い越しで先週に引き続き買いを継続しているようです。

今週も揉み合いが続いています。

決算期ですから数字を見極めたいといったところでしょうが、外国人投資家が買い越してきている間は日経平均に対しては強気のスタンスで臨もうと考えています。

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金価格

金価格がじりじりと値を下げています。もともと金はドルや株と逆相関の関係にあるといわれています。しかも最近はリーマンショックにより、世界経済への不安が高まったことから安全資産として金が買われてきました。

株や原油、ドル、穀物など他のマーケットが下がる中金価格は上昇を続け、特に昨年の秋からは独歩高となっていました。

しかし、最近は世界経済への楽観的な見通しから株式市場に資金が流れ、安全資産である金は売られる状況になっています。

昨日のNY金価格は867.4ドルとなっています。まだ、下落トレンドに入ったわけではなくここから900ドル回復の可能性もありますが、850ドルを割れてくれば下押しする可能性はあります。

そうなれば日経平均株価9000円台、ドル-円100円突破が見えてくるのではないかと考えています。

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外国人投資家 VS 年金資金(信託銀行)

4月以降の日経平均株価を考えた時、よく”新年度に入ると年金の買いが細る、もしくは売り越しになるから相場は軟調になる”と言われますが、本当でしょうか。東証に2003年度からの投資主体別売買動向のデータがあるので検証してみました。2003年は4月に日経平均先物が7600円の安値をつけ、そこから2007年度までの上昇相場が始まりました。

(出所)東証投資部門別売買状況

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プライススキャンレンジ

日経225先物のプライススキャンレンジ(証拠金の最低基準額)は現在1110円と非常に高くなっています。しかし、来月の中旬以降は下がると予想されます。

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外国人投資家売買動向

東証の3月第2週投資部門別売買動向が発表されました。

参考→投資部門別売買動向(東証ホームページより)

外国人投資家の売買動向第1週5500億、第2週1700億と売り越が続き、今年に入ってから9週連続の売り越となっています。また、昨年の9月以降ほとんど売り越しとなっていて、日経平均の下落をリードしてきました。

一方年金の買いと言われている信託銀行第2週1700億近くと買い継続となっています。日経平均は8000円に迫ってきましたが、これを上抜けるためにはやはり外国人投資家の売買動向が注目されます。相場が下落から回復してくる局面で外国人投資家が大幅に買い越してくる場面では相場の転換点となることが多く、またメジャーSQ後や決算期末過ぎに売買動向が変わってくることもあるので、今週(3月第3週)から4月第2週目ぐらいまでは特に注目しています。

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