手口
最近のオプション市場は板が薄くなり、出来高も減ってきているように思います。昨年の急落で市場参加者がかなり減ったのでしょうか。手口を見ても、ニューエッジ・UBSの2社でほとんどを占めています。225先物の手口も見ればわかりますが、この2社はおそらく裁定取引をしていて、他の投機資金はずいぶん少なくなりました。昨年の急落もありますが、250円刻み、そして20円以下1円刻みというのも市場の流動性を分散させている原因だと考えています。確かにある程度の期間の長さのオプションを組むときは刻み値が小さい方がいいですし、以前の10円と15円の幅が大きいというのはわかります。しかし、裁定業者は別にして普通の短期トレード(通常は日計り)を主体とするディーラーなどはワンティックあたりの収益が落ちればディーリングする魅力が薄まり、また思うような収益を上げられず撤退せざるを得なくなります。そうすると板はますます薄くなり、ポジションを組む投資家も思うような値段で約定することができなくなります。もともとオプション市場は小さいものでしたので、流動性を分散させたことは間違いだったのではないかと考えています。