株式オプション
今日の日経金融新聞に米国株式オプションの記事が載っていました。
それによると、2004年の取引高は前年に比べて約3割増加で、過去10年で約4倍になり、株式市場の成長率を上回るそうです。で、アメリカでも株式市場の個人投資家の取引は2割程度ですが、オプション市場では6割を占めるそうです。その背景には退職後の生活への不安があり、年金・投信にたいする不信感があるようです。日本ではやりだした401Kプランなどは過去のもので、アメリカでは自分で投資手法を学ぼうという個人が多いみたいですね。ブローカー大手のオプション・エクスプレスのディビッド・カルト最高経営責任者(CEO)は「米国のオプション市場は今後5年間、毎年22-25%の成長を続ける」と強気の見通しを示しています。以前、韓国のKOSPIについて書きましたが、世界のオプション市場は急速に発達しています。日本もいつまでも”デリバティブ=怖い”という貧弱な発想しかなければ、金融市場の発展はないでしょう。日本の個別株オプションの現状は寂しいもので、外国人投資家などはまったく取引に参加していません。流動性がなさすぎるんでしょうね。日経225オプションの発展も大事ですが、特に個人投資家の方にとっては個別株オプションの方が、より利用価値は高いと思います。大証もユーレックス市場など新しい商品を増やすのではなく、個別株オプションなど現在ある商品に対して対策を考えてほしいものですね。
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