ID野球
今、日経新聞の”私の履歴書”で、シダックス監督の野村克也氏が執筆を担当しています。で、23日は”ID野球”について書いてあります。
”ID”とは”important data”の訳で”情報を生かす”という意味だそうです。そこで野村さんがどういう考えで野球に取り組んできたか、本文の一部を抜粋してみます。”私は優勝することだけが監督の仕事ではないと思っている。「プロ野球の世界は結果がすべて」という人もいるが、結果だけを重視すると、どうしても目先のことだけにこだわってしまう。大事なのはプロセスである。備えあれば憂いなしというが、準備の充実なくして、いい結果は得られない。過程に重きを置くからこそ、理を持って戦うことができる。つまり、考え方を重視する野球になるのだ。”ここで”野球”を”相場”に置き換えてみれば相場に対する心構えになるのではないでしょうか。孫子の言葉で”勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い”というのがあります。これはつまり、準備の段階で勝敗は決まっているということです。勝利する軍は、まず勝利を確定しておいてから、その勝利を予定通り実現しようと戦闘するが、敗北する軍は、まず戦闘を開始してから、その後で勝利を追い求めるのです。マーケットでも同じことです。ある銘柄を買うとき、どこで利益を確定するのか、どこで損切りをするかなど、準備をしっかりしていれば、勝てない場合でも大敗することはありません。しかし、とりあえず買ってみてから、上がることを祈るというのはいわゆる”敗北する軍”なのではないでしょうか。野球も相場も”戦い”です。事前の準備が大切なのです。
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