ポジション
ポジションを抱えることのメリット・デメリットについて考えてみました。
メリットは①大きな枚数で勝負できる②リスクを相殺できるの2点です。まず、①について。ポジションが増えて、例えば6月コール115を100枚売りたちしている場合、5枚~10枚の商いなどなんともなくなり、普通に50枚単位の注文が出せるようになります。特に私のような臆病なトレーダーにとっては大きなメリットではないかと思います。②について。適正なリスク管理が出来ているという前提ですが、多くの権利行使価格を取引することによって、マーケットが不利に動いた場合でもすばやくヘッジができるので、リスクを減らすことが出来ます。例えば、115Cを単独で取引しているより、110Cや先物と組み合わせたほうがヘッジできるので、リスクが減るということです。以上の観点から、ポジションを組み、ヘッジが効いているという安心感から大きく勝負にいくことが出来ます。ただ、もちろんデメリットもあります。それは①オーバーナイトリスク②ポジション管理の2点です。①について。基本日計りであれば、その日の値動きだけ気にしておけばいいのですが、特にニューヨークが大きく動いた翌朝などは、自分のデルタがどれぐらいなっているか把握が難しい場合があります。ポジティブガンマでしたら、あまり気にすることはないのですが、ガンマをショートにしていると非常に難しいのです。特にボラがどの程度上昇しているかを見極めるのは難しいので、自分のバリュー価格と板をみながら判断していくしかないでしょう。②について。これは①にも関係あることですが、ポジションが増えてくるとデルタなどリスク管理が難しくなってきます。例えば、6月コール115を50枚売って、110Cを10枚買うといった2銘柄ぐらいなら、自分の勘だけでなんとかなりますが、さらに7月コール120を売って、同115を買い、6月プット100を買って、同105を売る・・・といった取引を同時に行うと、人間の判断だけでは無理ですね。そこでパソコンでの管理が重要になってくるのですが、最近まで市場価格で判断してたので、メチャクチャでしたね(笑)。そこで昨日から自分のバリュー価格もブログに載せるようにしました。同時に損益も、値洗い価格をバリュー価格で計算してみるようにしました。昨日なども7月95Pが15円で引ければ、+15万円で終わっているのに-20万ですからね。もちろん、市場価格が正しいので、昨日は負けていないというつもりはありません。そうではなく、ポジションを決済したわけでないので、日々の損益をあまり気にしすぎることなく(サラリーマンとしてディーラーをやっていると周りのプレッシャーも強く、どうしても毎日の損益が気になるもので)有利に組んでいるポジションなら結局は勝つことが出来ると考えています。もちろん有利不利というのを判断するのは私なので間違っていることもあるでしょうが、これも経験ですね。先月は売り買い合わせて400枚ぐらいまでポジションを増やしましたが、もっと増やしていきたいですね。(もちろん社内リスク管理規定もありますが)
« 5/13(金) | トップページ | 5/16(月) »
「相場雑感」カテゴリの記事
- GPIF 2018年10~12月期 損失14兆円過去最大(2019.01.17)
- 株式無人市場4つのプレーヤーとは(2019.01.16)
- 年初からフラッシュクラッシュ(2019.01.03)
- 3/9(火)前場 日経225先物10560円(2010.03.09)
- オプション権利行使価格(2009.05.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント