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オプション初級講座②

それでは、次にプットの損益図から見てみましょう。

「プット損益図」

上が”プットの買い”で、下が”プットの売り”です。考え方はコールと同じで、”プットの買い”は、現在11000円の日経平均が10000円まで下落するだろうという戦略で、プットの売りは10000円まではいかないだろうという戦略です。以上の4つの戦略がすぐに頭に浮かぶよう、何回もイメージトレーニングしてください。その場合、いくら以上になったら利益になるとか細かいことは気にせず、例えばコールを買っているときや、プットを売っているときは、日経平均が上昇すれば利益になる、コールを売っているときや、プットを買っているときは日経平均が下落すれば利益になる、というイメージをつけて欲しいのです。それでは次のトピックスにいきます

Ⅱオプションの買いについて

Ⅰでオプションの買いは、”コールの買い”と”プットの買い”の2種類があることがわかりました。で、”コールの買い”をする時、現在11000円の日経平均が12000円以上に上昇するという相場観を持っていて、なぜ先物ではなく、オプションを買うのでしょうか。相場観に自信があれば、オプションを買うなどという面倒くさいことをせずに、先物を買えばいいと思いませんか?実はオプションの買いには先物を売買するよりも次の2つの優位性があります。それは①リスク限定②小さな資金で大きな利益が期待できることです。

①について”オプションの買い”は「損失限定、利益無限大」です。Ⅰで見た”コールの買い”の損益図をもう一度みてみましょう。「コール買い損益図」プレミアム(オプション価格)50円で買っていたら、相場がどんなに下がってもプレミアム以上の損をすることはありません。そして②を考えると、12050円以上になれば、利益は無限大です。この2つは”オプションの買い”の大きな魅力に思えます。しかし、”オプションの買い”には大きな落とし穴があるのです。(続く)

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