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オプション実践講座⑨

満期までの”相場観”でスプレッドを組んでいるなら、”リスクパラメーター”は気にする必要はありません。ただ、それでも日々の商いにおいて、デルタなどリスク指標に注意しながらポジション調整をした方が、パフォーマンスは圧倒的に上がると考えています。なので、スプレッドを組んだとき、どのぐらいのリスクを取っているかを把握することは重要なことなのです。

いままでの4つのスプレッドすべてを見ると、かえって混乱すると思うので、前回やったベア・コール・スプレッドだけをみてみます。デルタ・ガンマなど詳しい計算はいずれやりますので、難しいところですが、概略だけ抑えてください。前回のベア・コール・スプレッドでは、11500円コールを260円で10枚売り、12000コールを10枚買いました。そこで、各々のリスクパラメータは次のようになります。(なお、計算プログラムは自分で作成したため正確性を保証するものではありません、参考程度にしてください)

  Pr delta gamma theta veggie
12,000 45 0.22 0.0008 -1.8 10.00
11,500 260 0.72 0.0010 -1.9 11.39

例えば、デルタ(delta)を計算すると、11500Cは”0.72”なので、10枚売っていると

0.72×(-10)=-7.2となります。

また、12000Cのデルタは”0.22”なので 10枚買っていると

0.22×10=2.2となり、それらを足した値 -7.2+2.2=-5がポジションデルタということになります。スプレッドを組んで、”損失限定”のポジションを組んでいるとはいえ、現時点では先物を5枚売り!と同じリスクをとっていることになります。

同様に、ポジション全体のガンマは-0.017,セータは1.24,ベガは-13.96となり

ます。つまり、短期的には相場が下落した方が儲かり、ボラティリティが低下(ベガがマイナスのため)した方が儲かるポジションだということが分かります。私は基本的にスプレッドを組んでも、満期(SQ)勝負するということはほとんどありません。なので、つねにリスクパラメーターを意識してポジションを組んでいます。今回の実践編では、基本的なスプレッドを説明させていただきますが、単純にどのスプレッド(ストラングル)などを用いても勝ち続けることは難しいと思います。なので、いずれ具体的な手法についても書かせていただきたいと考えています。

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