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オプション初級講座⑫

今までの講義でプレミアムの決定要因とリスクパラメーターについてみてきましたので、”オプションとはどういうものか”ということを、おぼろげながらわかっていただけたと思います。今回からは実際に取引を行う上で知っておかなければならない、オプションの制度についてみていきたいと思います。まず最初に”権利行使”と”権利放棄”についてです。

買う権利、売る権利どちらにせよ、権利の行使については、権利の期限の最終期日においてのみ権利行使できるもの(ヨーロピアン・タイプ)と、最終期日までの期間いつでも権利行使ができるもの(アメリカン・タイプ)の2つがありあますが、日経225オプションはヨーロピアンタイプですので、こちらだけ理解していただければ十分です。で、SQ(最終決済日:毎月第二金曜日)にオプションの買い手が儲かっていれば”権利行使”しますし、損していれば”権利放棄”するということです。例えば、今回6月限は一昨日の金曜日にSQを迎え、日経新聞などにも”株価指数オプション・先物6月物の特別清算指数”が載っています。そこでは日経平均は”11139.32”円となっています。そこで、6月11000円のコールオプションをプレミアム50円で買っていた投資家は、11000円で日経平均を買う権利を買っていたわけですから、まず、権利行使での差額11139.32-11000=139.32円からプレミアム50円を引いた値、つまり139.32-50=89.32円儲かるという計算になります(手数料・税金は除く)。一方、同じプレミアム50円でコールオプションを売っていた投資家は89.32円損をするという計算になります。一方、6月11500円のコールオプションを10円で買っていた投資家は権利行使すると、11139.32-11500=-360.68円とマイナスになり、さらにプレミアム分も損しますから、ここは権利放棄して、損失をプレミアムの10円のみに抑えるのです。で、教科書的には買い手が権利行使する権利を持っていて、売り手が受ける義務があるとなっていますが、今は自動で権利行使されるのであまり気にする必要はないと思います。次回は取引高と建玉についてみていきます。

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